負担期 体験談②

家族が認知症?「経過観察」

50歳 女性 既婚 子供1人
家族:80代 両親2人暮らし・兄弟姉妹:姉既婚 子供2人

両親は、実家のある地方に2人で住んでいました。私は都内に在住で、姉は比較的実家の近くに住んでいます。

私は年に何回か帰省していた中で、何となく母親の言動が以前のものとは違い、物忘れる事が多くなっていると感じていましたが、年齢的に考えて仕方ないことと思っていました。

ですが、近くに住み頻繁に交流のある姉は、その母親のそういった変容を許容できない様で、母親に対してとても強くあたり、常に母親を否定したり、誤った言動や行動を注意していました。

そんなある日、母親が転倒で大腿骨の骨折し、入院することになりました。入院後、母は日に日に言動がおかしくなり、認知症の症状が顕著に現れるようになっていきました。

しかし、姉は未だ母親をきつく注意し、言動を直そうとしていました。また、母親の入院後に実家で一人暮らしとなってしまった父も姉と同様に、母の言動を注意し、直そうとしていました。

入院は3ヶ月続きました。退院後リハビリ病院へ転院、リハビリ病院から在宅介護を提案されましたが、父親1人介護をする事は不可能と判断し、入院中に介護保険申請の手続きをし、要介護3の認定を受け老人保険施設へ入所をする事ができました。

そんな経過、父親も母親同様の認知症の症状が現れてきました。今は近所に住む姉が、父親の身の回りの介護支援をしながらディサービスへ行って欲しいと言う事になり、介護保険の申請を父親にもしているところです。これから2人同時の遠距離介護、姉の対応が不安であります


あっぷくんコメント

認知症の症状の家族は、“否定”から始まる家族が多い傾向です。

認知症は、否定をされる事が当事者に混乱や自己肯定感を失うきっかけにもなっています。できない事が沢山増えてしまうことが多い症状であり、家族の理解と支援を必要とする病気です。家族や当事者が、事前に病気の症状傾向を理解する事は、お互いに良い介護の環境になり良い時間になります。