介護ロードマップ

介護経験者から生まれた手帳

介護経験者の「あったらよかった」を手帳の形にしました。
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介護者ロードマップ

介護全体の大まかな時間軸です。

① 混乱期

[介護区分の目安]
要支援1〜2・要介護1 (※おおよその目安)

[出来事]
介護保険サービスを受けるための申請手続きや、誰が介護をするかを決める期間です。

[介護者の気持ち]
家族は、介護の始まりを否定から入ってしまいがちになります。
それは健康であった日常が崩れてしまい、元気であった家族を元の日常に戻したいという感情からくるものです。
介護を否定するか受け入れるかで、少しだけ介護の環境を変える事ができます。

② 負担期

[介護区分の目安]
要介護1〜2 (※おおよその目安)

[出来事]
介護を受ける方が認知症を発症している場合は、進行状況を抑制するために医療機関への相談をしたり、住環境を整備したりする期間です。

[介護者の気持ち]
介護者はこの頃になると、気持ちや生活に疲労困憊になります。
介護生活の環境に慣れ始めると、逆に介護の先が見えない事に対して不安になりがちになります。
介護する側が、少しでも日常の生活を確保しておく事は大切な時間となり得ます。

③ 安定期

[介護区分の目安]
要介護 3〜4 (※おおよその目安)

[出来事]
自宅での介護が難しくなった場合に、施設探しと入居手続きする期間です。

[介護者の気持ち]
介護を受け入れ、割り切ることができるようになってきます。
自分一人で抱え込まずくなり、人に任せることで、気持ちが安定していきます。
この時期、介護される人は施設、病院などに入り在宅ではなくなることで、介護者は少し自分の時間が増える環境になります。
客観的視点を得られる時間となり、先の事も考える事ができます。
その時間を受容し、残された時間をどの様に過ごすかをイメージする事がとても大切です。

④ 看取り期

[介護区分の目安]
要介護 5 (※おおよその目安)

[出来事]
介護をしている方が終末期になり、延命治療や遺産相続を考える必要がでてくる期間です。

[介護者の気持ち]
介護の最期を迎える時間は、介護の始まりと一緒で否定をします。
また、身内の死が現実に差し迫り”受け入れる事”がとても難しくなります。
現実と向き合い、少しでも最期の家族との“時間を大切にする事“が、辛い最期であっても、“良い思い出“へと変える事に繋がります。

NPO法人UPTREE